
学校生活
Cebu English Camp⑥
今日から授業は2週目に突入。生徒たちは朝から元気に頑張っています。
さて、3/23は異文化交流プログラムを実施しました。
具体的には「海上スラム」への訪問です。
2023年からあたためてきたプログラム。
正直、場所は海上でも地上でも問わなかったのですが、「私たちの想像の斜め上の空間に住んでいる方々がいる」というのに触れてもらう、そんなプログラムです。
強制的に何かをやって「あげる」とか、買って「あげる」とか、「日本での生活に感謝しろ」とか、そんなことは1ミクロも求めていません。ただ、せっかくフィリピンに来ているのだから、成長・発展著しいフィリピンにある1つの「面」を、生徒たちの五感で感じて欲しいのです。そして、私たちはその一面を「闇」と決めつけがちですが、果たしてそこにいる人たちは闇の中でどんよりと生きているのか?不幸せそうなのか?
前置きが長くなりましたが、これこそがCebu English Campの醍醐味と言っても過言ではありません。極論言えば、英語を学びたいだけならば、住みなれた日本で良いのです。
今回も大人4名体制で引率。各国でボランティア活動や学生の受け入れをしているCECさんサポートのもと、大型バンで出発。バンを降りると、当然街中とは異なります。生徒たちも「空き地?」というリアクションです。
諸注意や説明を受けたのち、いざ海上にある教会へ。細い橋を渡って進むのですが、四方八方に家々が並びます。
教会は橋(?)の1番奥に位置しているので、辿り着くまでにも色々な生活模様が伺えます。忘れてならないのは海の上ということ。落ちないように慎重に進みます。
教会に到着すると、多くの子どもたちが迎えてくれました。
日本人に慣れています。
実はここ、多くの日本人大学生が訪れているのです。
まずはこの教会のオーナーの娘さん(22歳)から海上スラムについて丁寧に教えていただき、質問タイムも。生徒1人1人が質問していました。
次に子どもたちと一緒にパプリカと知らない洋楽のダンスタイム。
身も心もあたたまってきたところで、フィリピン人&日本人の2チームに分かれ、ボールを背中に挟んでリレーをしました。
その後はダンシング椅子取りゲーム。結構本気です。日本人ではNanami Oriyamaが3位争いまで残っていました。笑
ゲームが終わると、フィリピン人の10代に集まってもらい、フリートーク。家族構成や将来の夢、「自分の部屋はある?」「もし100万ペソ(約300万円)あったら何に使う?」という突っ込んだ質問もしていました。大体が16~18歳というほぼ同い年との交流です。他校の生徒さんと比べると明徳生も十分幼いですが、フィリピン人はそれ以上に体格面で幼く感じました。
ちなみにこの子たちは毎日学校に通えていて、英語も学んでいます。
海上スラムの人たちも決してこのままで良いとは思っていません。
少しでも稼ぐべく、プラスチックゴミからアクセサリーを作って販売する取り組みをしています。それらは10代の子たちやお母さんたちが中心となっているそうです。
1個の製作に1日かかるそうですが、値段は100~200ペソ(約300~600円)。
最後は持ってきたおもちゃや日本のお菓子、要らなくなった衣類をプレゼント。
教会の奥様にも、「素敵な生徒たちね」と大変喜んでいただきました。
正味2時間程の滞在です。
これで何かが変わったとも、何かができたとも、正直思いません。
それでも生徒たちが画面上や紙面、オンラインではなく、自分たちの五感で何かを感じたのならば、ここに来た意味があります。
「世界とつながる英語」「世界を識る」「日本を識る」「自分を識る」
そのために、目の前の明徳生にはたくさんのタネを巻いていきたいと切に思います。
海上スラムのあとは、ITパークという幕張新都心のような街にある大型ショッピングモール・アヤラモールへ行きました。2010年代から作られた新しい街です。世界中の有名企業のコールセンターが集まっています。
以下、生徒の感想と画像を掲載します。
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今日スラムに行く前に「人の幸せとは何か」を考え、そこに焦点を当ててスラムにいる時間を過ごしました。
スラムの人たちは災害が起きたら甚大な被害が及ぶような場所や建物の作り方をしているところに住んでいました。しかし、スラムの人たちはビデオゲームなどではなく、椅子取りゲームやダンスでとても盛り上がっていました。
この光景を見たあと、スラムの人たちに対する見方が「生活が苦しそう」から「苦しくても楽しそう」に変わりました。
今回はスラム街に行くという貴重でなかなかできない経験ができてとてもよかったです。
(1年男子)
海上スラム(フィリピン)は住居が木材で作られていて、台風や津波といった自然災害のリスクが高いことがわかりました。また、政府の支援が無く、移住や住環境の改善を進める支援が課題となっていることもわかりました。そして、海から流れてきたゴミを集めてキーチェーンを作っていて、スラムに住む同い年くらいの人たちは手先がすごく器用でした。
私は地域で避難所を整備したり、住民に対して防災教育をすることで、万一の際にも被害を最小限に抑えることが出来るのではと感じました。
(2年女子)
CHIBA MEITOKU
Cebu English Camp 2025
Supported by
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LCIC – Lapulapu-Cebu International College
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