校長ブログ
中高 入学式
本日は満開の桜の下、多くのご来賓をお招きして、千葉明徳中学校・高等学校の入学式を挙行いたしました。
入学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
今日の新鮮な気持ちを胸に、これからの千葉明徳での学校生活に希望をもって臨んでほしいと思います。
〈式辞〉
明徳の満開の桜が皆さんを迎え、春の草木も鮮やかに萌えいづる季節となりました。
そして今日、このよき日を迎えることができましたことは大きな喜びでございます。今日この場に、多くのご来賓の皆様のご臨席の下、令和7年度千葉明徳中学校・高等学校 入学式を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。
ただ今、入学許可をいたしました、中学生74名、高校生389名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。千葉明徳中学校・高等学校の教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。今日この日の新鮮な気持ちを胸に、これからの学校生活に励んでいただきたいと思います。これからの3年間ないし6年間の歩みは、皆さんの将来にとっての礎となることでしょう。
また保護者の皆様方、お子様のご入学、まことにおめでとうございます。私たち教職員一同、今日の喜びを共にさせていただくとともに、これからの中学校・高等学校課程の教育における責任の重大さを身にしみて感じているところでございます。中学校や高校の教育において、学校と家庭が協力し合い、温かい愛情の中にも、厳しさをもって接していくことが、人間力や学力を高めることにつながることと思っております。どうぞ、保護者の皆様方の、本校の教育に対するご支援・ご協力をお願い申し上げます。
千葉明徳中学校・高等学校は、前身の千葉淑徳高等女学校が1925年(大正14年)4月に開校して以来、ちょうど100周年を迎えました。そしてこの4月をもって、新しい100年紀に入ることになり、皆さんはその記念すべき年に入学しました。
さて現在、私たちが直面している、さまざまな災害や気候変動、感染症の拡大、国際情勢の不安等、不確実な要素が多い時代にありながら、世界は、ますますリアルとバーチャル、フェイクが錯綜する状況にあります。学校や教育の世界にあっても、オンラインやバーチャルの要素か欠かせない中にあり、その意味で、本来、学問が追究するはずの「真理」や「善さ」という根本的なものの意味が問われています。
そうした中にあってこそ、学校教育におけるつながりの大事さ・貴重さを再認識する必要があります。教育にとって生命線である対話やコミュニケーションは、そのあり方が大きく変化しつつあり、時代に応じた新しいコミュニケーションや協働性を探索していかなければなりません。メタバースの世界での匿名性やAIによる思考の変化は利便性をもたらしますが、人間としてのリアルな身体や心が軽んじられる嫌いがあります。そのような時代の趨勢にありながら、学校教育という場にあって、人間存在の意味について問い直さなければならないと思っています。
そんな時代にあってこそ、皆さんの入学にあたり、千葉明徳中学校・高等学校が目指す教育についてお話しします。千葉明徳の教員理念は、校名にもある「明徳を明らかにする」ことです。「明徳を明らかにする」とは、皆さんが一人ひとりの持ち前の人間性や能力を発揮すること、つまり他者を思いやる心を持ち、志を持って、行動していくことです。千葉明徳は、そんな「明徳を明らかにする」人のことを、「行動する哲人」と言っています。そして、そのような人間に成長するために、千葉明徳中学校・高等学校に在学しているときには、しっかりと知性を養ってほしいと思います。
では、「明徳を明らかにする人」「行動する哲人」になるために、千葉明徳でどのように学びを進めて、知性を養っていけばよいのでしょうか。本校のめざす学びは、「思考する学び」です。そしてその先に、自らを律して学び、自分の進むべき方向性を定めていく「自律した学習者」になってほしいと願っています。「自律した学習者」であるためには、二つのことがあります。第一に自らに課すべき問いを見出すことです。そして第二に、その問いに対して、自らの力で探究・探索して解決策を見出していくことです。
一つめの自らの問いをみつけることですが、これは実はたいへん難しいことです。何もわからない中では、問いは生まれようもありません。勉強であれ、何をするのであれ、問いが立てられれば、目標や答えの半分は達せられたといえるかもしれません。そのように問いを立て続けていくことは、最終的には、自分自身がどのように生きていくのかという問いに結びついていくものだと思います。
そして「自律した学習者」のもう一つの面は、その問いに対する答えを見出すために、自ら筋道を立てて探究・探索をすることです。探究・探索を進めていくには、たくさんの経験や知識を積み上げて、これまでの自分自身を振り返ること、また他の人のやり方や方法に手がかりを見出すことが大事です。何か新しいことを始めるためには、自分の経験や他の人に手がかりやヒントを見つけなければ、その実行は不可能です。そこから、見よう見まねで、とにかくやってみる必要があります。
千葉明徳での学びにおいて、「自律した学習者」として自らの問いを持ち、その答えに向けて自分の歩みを進めていく、そんな人になってください。
今日のこの晴れの日に、新入生の皆さんは期待と不安のうちにあることでしょう。勉強のこと、友達のこと、将来のことなど、そうした期待や不安は、行動することによってこそ不安は解消し、行動することによってこそ期待は実現します。自分は今、何をすべきかを考えながら行動してください。少しずつでかまいません。「行動する哲人」として、動き始めてみてください。
皆さんの限りない可能性を信じて、お祝いの言葉とさせていただきます。
令和7年4月7日
学校法人千葉明徳学園
千葉明徳中学校・高等学校
校長 宮下 和彦
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