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ミクロの世界に驚き!電子顕微鏡で覗く「セイヨウタンポポ」と絶滅危惧種「キンラン」の神秘

投稿日2026/5/7

千葉明徳中学校の理科室(BC-Labo)には、実はちょっと自慢の設備があります。それがこの「卓上走査電子顕微鏡(JCM-7000 NeoScope™)」です。

理科の授業はもちろん、中学生の「課題研究論文」や高校生の「探究活動」など、生徒たちが本気で何かに没頭する場面で大活躍しています。

普段使っている光学顕微鏡は、光(可視光)の波長よりも小さいものは観察することができません。しかし、この電子顕微鏡は光よりもずっと短い波長の「電子線」を利用しています。そのため、肉眼や普通の顕微鏡では絶対に見ることができない、1万倍を超えるようなミクロの世界まで鮮明に、しかも立体的に描き出すことができるのです。

今回は、この電子顕微鏡で撮影した「花粉」の画像をご紹介します。

まずはこちら。身近な「セイヨウタンポポ」の花粉です。

めしべと花粉
セイヨウタンポポの花粉

まるでアート作品のような、トゲトゲとした幾何学的な造形に驚かされます。

そしてもう一つ、特別な花をご紹介します。
本校の制服のエンブレムにもデザインされている「キンラン」です。

キンランは、木の根に共生する菌類から養分をもらって生きている非常に繊細な植物で、環境省のレッドリストでも「絶滅危惧II類」に指定されている希少なランです。

実はこのキンラン、本校に隣接する「明徳の森」では、毎年4月頃になると美しい黄色い花を咲かせます。学校の森で大切に育っている希少種の命を、そのまま最新の電子顕微鏡で観察する——。そんな本物に触れる贅沢な学びが、ここにはあります。

キンランの花粉は、先ほどのタンポポとはまた違った表情を見せてくれますね。

光の限界を超えた先にある、生命の不思議なデザイン。
本校のイベントやオープンキャンパスでBC-Laboを開放する際には、ぜひこの「本物の世界」を覗きに来てください。

(奥村和男 理科教諭/中学3学年主任)

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