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入学式

投稿日2026/4/7

入学式
今日4月7日は、千葉明徳中学校・高等学校の入学式が行われました。
入学した新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
今年度、中学校96名、高等学校396名の新入生を迎えることができましたことは、たいへん大きな喜びです。
皆さんといっしょに、また新しい千葉明徳の歴史を刻んでいきたいと思っています。

〈式辞〉
 春の暖かさも日ごとに増し、草木も鮮やかに萌えいづる季節となりました。明徳の桜も皆さんを待っていました。
 本日、こうして多くのご来賓の皆様のご臨席を賜り、令和8年度 千葉明徳中学校・高等学校 入学式を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。そして、入学する皆さんをこのように迎えることができましたことを、たいへんうれしく思っています。
 ただ今、入学許可をいたしました、中学生96名、高校生396名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。千葉明徳中学校・高等学校の教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。今日この日の新鮮な気持ちを胸に、これからの学校生活に励んでいただきたいと思います。これからの3年間ないし6年間の歩みは、皆さんの将来にとっての大きな礎となることでしょう。
 また保護者の皆様方、お子様のご入学、まことにおめでとうございます。私たち教職員一同、今日の喜びを共にさせていただくとともに、これからの中学校・高等学校課程の教育における責任の重大さを身にしみて感じているところでございます。中学校や高校の教育において、学校と家庭が協力し合い、温かい愛情の中にも、厳しさをもって接していくことが、人間力や学力を高めることにつながることと思っております。どうぞ、保護者の皆様方の、本校の教育に対するご支援・ご協力をお願い申し上げます。
 千葉明徳中学校・高等学校は、前身の千葉淑徳高等女学校が1925年4月に開校して以来、100年を超える長い歴史を歩んできました。この伝統ある千葉明徳中学校・高等学校で、皆さんは新たな歩みをはじめていくことになります。
 さて現在、私たちを取り巻く社会はますます複雑化する中で、不安定性や不確実性が私たちを脅かしています。かつてのような固定した価値観や伝統的な共同体のあり方が崩れ去り、「液状化する社会」と言われるとおり、あらゆるものが流動的になりつつある中で、私たちは自由であっても、強い不安や恐怖に押しやられている状況にあります。
 現代社会の予測不能な事態として、パンデミックや気候変動、国際紛争、そしてAIによる社会構造の変化などがあります。そうした状況で、私たちは、「何が正しいのか」「何が善いことなのか」を見失いがちになります。しかし、「人間の尊厳とは何なのか?」「公平性とは何か?」「未来世代への責任とは?」、こうした問いには、それぞれの事象を注意深く見究めて、多面的に考察し、長い時間軸の中で解決策を探らなければなりません。
 そうした探究においてこそ、教育の役割について再認識する必要があります。教育は、偏見に因らず、正しい判断ができる目を養います。自分勝手な思い込みではなく、公正で善良な考えを持って判断して、正しい情報発信ができる人間を育てていきます。そして、そうした思考の営みにおいて、人間存在の意味について問い直していくことができます。
 千葉明徳の教員理念は、校名にもある「明徳を明らかにする」ことです。「明徳を明らかにする」とは、皆さんが一人ひとりの持ち前の人間性や能力を発揮すること、つまり他者を思いやる心を持ち、志を持って、行動していくことです。千葉明徳は、そんな「明徳を明らかにする」人のことを、「行動する哲人」と言っています。そして、そのような人間に成長するために、千葉明徳中学校・高等学校に在学している間に、しっかりと知性を養ってほしいと思います。
 そして、「明徳を明らかにする人」「行動する哲人」になるために、本校で目指していることは、自らを律して自分の進むべき方向性を定めていく「自律した学習者」へと成長していくことです。この「自律した学習者」であるためには、二つのことが求められます。第一に、自分自身の「問い」を立てることです。第二に、その「問い」に対して、自らの力で「探究・探索」して解決策を見出していくことです。
 一つめの自らの「問い」を立てることですが、これこそが人間のもっとも本質的な能力です。何もわからない中では、「問い」は生まれようもありません。勉強であれ、何をするのであれ、「問い」が立てられれば、目標や答えの半分は達せられたといえるかもしれません。そのように「問い」を立て続けていくことは、最終的には、自分自身がどのように生きていくのかという「問い」に結びついていくものだと思います。
 そして「自律した学習者」のもう一つの面は、その「問い」に対する「答え」を見出すために、自ら筋道を立てて「探究・探索」をすることです。「探究・探索」を進めていくには、たくさんの経験や知識を積み上げて、これまでの自分自身を振り返ること、また他の人のやり方や方法に手がかりを見出すことが大事です。何か新しいことを始めるためには、自分の経験や他の人に手がかりやヒントを見つけなければ、その実行は不可能です。そこから、見よう見まねで、とにかくやってみる必要があります。
 千葉明徳での学びにおいて、「自律した学習者」として自らの「問い」を持ち、その「答え」に向けて自分の歩みを進めていく、そんな人になってください。
 今日のこの晴れの日に、新入生の皆さんは期待と不安のうちにあることでしょう。勉強のこと、友達のこと、将来のことなど、そうした期待や不安は、行動することによってこそ不安は解消し、行動することによってこそ期待は実現します。自分は今、何をすべきかを考えながら行動していってください。少しずつでかまいません。「行動する哲人」として、動き始めてみてください。
 皆さんの限りない可能性を信じて、お祝いの言葉とさせていただきます。

令和8年4月7日
学校法人千葉明徳学園
千葉明徳中学校・高等学校
校長 宮下 和彦

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