学校生活
1学期終業式
新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、放送での実施となりました。
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〈1学期終業式 校長講話〉
皆さん、おはようございます。2021年度が始まって4ヶ月が経ちました。コロナ禍の収束に向け3月からスタートしたワクチン接種もだいぶ進んできていますが、残念ながらまだまだ収束の方向は見えてきません。
そんな中での一学期でしたが、今日をもって無事に終了することができて少し安心しています。この一学期を振り返ってみると、昨年から続くコロナ禍の中で、行事の内容を変更したり、あるいは遠足なども中止を余儀なくされたりしました。特に、3年生の皆さんには、昨年予定していた研修旅行も延期してきましたが、遂に中止せざるを得ない状況となり、高校生活最大の思い出を経験させられなかったことが本当に残念でなりません。しかし、部活動については、コロナ禍で多くの制限はありましたが、3年生の皆さんにとって、最後の大会や発表の場が持てたことは、本当に良かったと思います。つい先日、硬式野球部の皆さんは、夏の選手権大会で最大限の力を発揮し3大会連続の5回戦ベスト8へ進出し、全校を大いに勇気づけてくれました。さらに、水泳部の皆さんは県大会で優秀な成績を収め、まさに今日から3日間の日程で栃木県宇都宮市で行われる関東大会へ出場しています。また、ダンス部の皆さんは、7月31日、8月1日の両日、大阪で行われる全国ダンスドリル選手権に出場します。さらに、チアリーディング部の皆さんは、8月27日から3日間の日程で群馬県高崎市で行われる関東大会に出場します。各部の皆さんの健闘を全校で応援していきましょう。頑張って下さい。
さて、今日は、一学期終業式にあたり、最近のテレビ番組から一つお話しをします。先日、NHKスペシャルという番組で、『AI戦争、果てしなき恐怖』という番組が放映されました。番組の中でショックだったシーンは、戦場で人間の判断を全く受けずにAI搭載型ドローンが自分で標的を探し出して、次々に爆撃を仕掛けていく様子が放映されていました。国連では、2018年8月に戦場でAI搭載のドローン等を使用するときは、人間が最終判断の責任を負うことを確認していますが、法的拘束力はなく単なる努力目標でしかないことも紹介されていました。将来に向けて、こうした戦争の形があちこちで起こっていったら地球は、たいへんなことになってしまう危機感を感じました。しかし、そんな中にあって明るい話題も紹介されていました。この問題について、世界60カ国の高校生・大学生などの若者達がオンラインで話し合いを始めたとのことでした。そして、この番組では2030年までの時間をどう使っていくかが、世界にとって、そして地球の未来にとって大きな分岐点になると強調していました。
そして、皆さんには、もう一つ、先月、放映されたドラゴン桜の最終回で主人公 桜木 建二が生徒達に熱く語りかけたセリフを紹介しておきます。『今、この瞬間が未来を創る! 今、この瞬間が未来を創る!』
2030年、皆さんの多くは、社会人として活躍している頃です。特に、これからの10年というのは、私たちの想像を絶する変化が待ち受けています。今、このコロナ禍の中でややもすると目標を見失いがちなってしまうこともあります。そんな中にあって、千葉明徳の生徒の皆さんには、今という一瞬・一瞬を大切に確実に過ごすことで、将来を切り拓いていく力にしていって欲しいと心から願っています。
それでは、この夏休みには、オリンピック・パラリンピックも開催されます。世界最高峰のパフォーマンスを大いに堪能すると共に、同時にそれぞれのアスリートの皆さんのここまで歩んできた人生の軌跡にも目を向け、様々なことを学ぶ機会にもして欲しいと願っています。本校関係者では、パラリンピック水泳の日本代表として本校卒業生の順天堂大学一年生の荻原 虎太郎選手が出場します。荻原選手のこともオール明徳で全力応援していきましょう。
それでは、皆さんにとっても、一生に一度の2021年の夏休みです。この夏休み期間中も、一人ひとりが最大限に感染防止対策に取り組み、さらに熱中症等にも充分注意をはらい、思い出多き夏休みにしていって欲しいと願っています。二学期始業式には、また一段と成長した皆さんにお会いできることを心から期待し、一学期終業式にあたってのお話しとします。
千葉明徳中学校・高等学校
校長 園部 茂