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学校生活

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令和3年度入学式

投稿日2021/4/7
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本日、令和3年度中学校・高等学校入学式を挙行致しました。
新型コロナウイルス感染対策として、今年度も保護者や在校生の出席は叶いませんでしたが、入学式の映像を編集し、保護者の方には後日配信する予定です。
少し大きめの制服に身を包んだ、中学生62名・高校生330名の新入生の入学を心から嬉しく思います。


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校長式辞〉

 日に日に季節の彩りを増している今日の佳き日、千葉明徳学園福中儀明理事長、千葉明徳中学校阿部PTA会長、千葉明徳高等学校永井PTA会長のご出席を賜り、令和三年度千葉明徳中学校・高等学校入学式を挙行出来ますことは大きな喜びであります。
  只今、入学許可を致しました中学生62名、高校生330名の新入生の皆さん、改めて入学おめでとうございます。今日の佳き日の感動を決して忘れることなく、全力で今後の学校生活に臨んでいってくれることを心から期待しています。
 さて、このコロナ禍の状況は、残念ながらまだまだ収束の方向は見えてきません。世界の人口の七十七億人に対し、現段階での感染者数は、なんと一億三千万人に達し、日本においても四十八万人を越えています。
   そんな中で、私たちはこの一年間、このウイルスと闘い、様々なことを学んできました。皆さんをお迎えするにあたり、これまでの経験を大いに活かし、生徒の皆さんの協力の下で充分な感染対策を行い、学校行事や部活動などの制限も出来る限り少なくしていきたいと考えています。それには、皆さんの自覚と協力が必要です。このコロナ禍を乗り切っていくいくために、もう少し、みんなで頑張っていきましょう。
  さて、次に新入生の皆さんをお迎えするにあたり二つのことをお話ししておきます。
  一点目は、千葉明徳の『明徳』という建学の精神から、私達が育てたい人間像についてです。
『明徳』という建学の精神から、私たちが求める人間像は『行動する哲人』です。『行動する哲人』とは、自ら考え、その考えに基づいて正しい行動の出来る人間です。千葉明徳中高で過ごす学校生活は、その『行動する哲人』に着実に近づいていくための土台を作る時間です。新入生の皆さん、千葉明徳中高での主役は皆さん自身です。活気溢れる日々の学校生活の中で、将来の自分自身の進路を実現させ、『行動する哲人』に向かって、しっかりした土台を築いていってくれることを心より期待しています。
  二点目は、入学にあたり、皆さんの生活の中でいつも心にとめておいて欲しいことをお話しをします。 
  それは、古代中国の老子という思想家の教えの一節です。老子の教えに、『終わりを慎むこと、初のごとくなれば、敗るることなし』という教えがあります。この意味は、物事は最後の最後まで、初心を忘れずに油断をしないで進めていけば絶対に失敗はしない。これは、今後、皆さんが学校生活の中で挑戦していく大学受験や部活動、また文化祭や体育祭などの行事など、すべてについて言えることです。人は、物事を始めるとき、誰しもが『よーし・やってやるぞ!』という意気込みや緊張感を持っていることと思います。ところが、人は、その環境に対して『すぐに慣れる』という習性も持っています。そして、その慣れるには二通りあります。一つは、苦しいことに慣れる。頑張ることに慣れる、これは、すごく前向きな慣れ方で、この慣れ方は、次のやる気に結びついてきます。
  しかし、ついつい人は、もう一方の、楽な方に慣れる、手抜きをすることに慣れるという、悪い慣れ方をしてしまうこともよくあります。勉強や部活動を進める時に、悪い慣れ方に陥ってしまったら、言うに及ばず結果は見えてしまいます。この老子の言っていることを更に端的に言うと、『物事を進めるときには、最後の一歩を甘く見るな』ということであります。是非、皆さんには、これから始まる学校生活のなるべく早い時期に、頑張ること・努力をすることを惜しまない前向きな慣れ方を身につけていってくれることを心から期待しています。
 
  結びにあたり、本日ご出席頂けませんでした保護者の皆様方、お子様方のご入学、誠におめでとうございます。私達教職員一同も、今日の喜びを共有すると共に、責任の重大さを痛感しているところであります。学校と家庭が協力し合い、温かい愛情の中にも、厳しさをもって接していくことが、必ずや学力・人間力の向上につながり、将来を担う、生徒達の教育の基本になると考えております。どうか、保護者の皆様方の、温かいご支援・ご協力を、お願い申し上げます。
 
   それでは、新入生の皆さんへ、今日の佳き日のお祝いとして、
俳人 高浜 虚子の句を贈ります。
 『春風や 闘志抱きて 丘に立つ』  『春風や 闘志抱きて 丘に立つ』

 
  今、新入生の皆さんは千葉明徳という希望の丘に立ち、これからの人生・学校生活に、どう挑戦していくべきか、闘志を燃やしていることと思います。すべての新入生の皆さんに、洋々たる前途が待っていることを心から期待し、式辞と致します。

  令和3年年4月7日

  学校法人千葉明徳学園
  千葉明徳中学校・高等学校
  校長 園 部  茂