学校生活
令和3年度始業式
昨年同様、新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、放送での実施となりました。
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〈令和3年度千葉明徳高等学校始業式 校長講話〉
令和3年度、2021年度がスタートします。それぞれ千葉明徳高校2年生、3年生への進級おめでとうございます。昨年度から続くコロナ禍の影響により、一年間のスタートである始業式をまたも放送で実施せざるを得ないことがとても残念です。改めて、この一年間が、皆さん一人ひとりにとって最高の1年になることを心から願っています。
さて、一昨日のトップニュースは、競泳日本選手権100mバタフライで優勝した池江 璃花子選手の不屈の努力と意志の強さを伝えるものでした。池江選手の涙は、諦めないこと、そして頑張ることの大切さを感じさせてくれました。本当に嬉しいニュースでした。
そうした中にあってコロナ禍の状況は、残念ながらまだまだ収束の方向は見えてきません。世界の人口は77億人、昨日の段階で世界の感染者数は、なんと1億3000万人に達し、日本国内でも48万人を越えました。そんなコロナ禍の状況の中での学校生活もいよいよ2年目に入りました。3月で一都三県の緊急事態宣言は、解除されましたが、その後も、全国的には第4波への兆しが高まっている状況にあります。
そんな中で、私たちは、これまでの一年間、徹底して密を避ける行動、マスクの着用すること、うがい・手洗いの励行、食事の取り方など、様々な点で感染リスクを避ける手立てを学び実行してきました。2年目に入る今年度は、学校としても、これまでの経験を大いに活かし、学校行事や部活動などの制限も少しずつ小さくしていこうと考えています。それには、まず皆さん一人ひとりの自覚と協力が必要です。私たち、一人ひとりが感染防止に向けて最大限にできることを正しく行っていくことが今後も大切です。皆さんと共に、もうしばらく頑張っていきましょう。
もう一つ、2021年度のスタートに当たり、先生方で確認したことをお話ししておきます。それは、皆さんの学校生活の中心である『学び』の形を変えていくということであります。まず、その中心は、もちろん授業です。これまでの授業では、先生方から一方的に教えて頂く形が多かったことと思います。しかし、今後の千葉明徳の授業の形は、少しずつ変化していきます。その中身を、思考する学びへの進化と定めています。ここで言う思考する学びとは、様々な知識や様々な体験を土台として、生徒の皆さん自身が課題を見つけ、そして、その課題についての情報を集め、さらに分析して、プレゼンテーションなどで表現する中で、課題を解決していく力を身につけていく学びの形です。また、思考する学びとは、授業だけに留まらず、文化祭や体育祭といった大きな学校行事を進めていく場合も同様です。行事を進める主体は皆さん自身です。生徒同士が話し合い、考え合いながら、お互いを高め合っていく中での学びです。今後、千葉明徳の学びの形を『思考する学び』に進化させていくために、先生方は授業や行事を進めていく際に、特にプロセス・すすめる道筋を大切にして皆さんと関わっていきます。是非、皆さんは、今年度からの千葉明徳の学びの形が、皆さん自身が主体的に積極的に参加する学びへと変わっていくということをしっかり胸に刻んでいってほしいと思います。
それでは、明日の入学式では、中学生62名、高校生330名、合計392名の新入生を迎えることになります。中学校は、全体で207名、高等学校は全体で1013名、千葉明徳中学校・高等学校として1220名の生徒が学んでいくことになります。
高校三年生の皆さん、いよいよ皆さんの進路決定の年です。部活動や学校行事においても、この1年間、全校を力強くリードしていくとともに、先輩方を超える納得のいく進路を決めて、来年三月、有終の美を飾ってくれることを心から期待しています。
さらに、高校2年生の皆さん、明日入学してくる新入生にとって憧れの先輩になっていってくれることを心から期待しています。
それでは、いよいよ始まる2021年度、皆さんと私たち教職員で、コロナ禍に負けない活気溢れる千葉明徳をしていきましょう。 以上です。
学校法人千葉明徳学園
千葉明徳中学校・高等学校
校長 園 部 茂