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学校生活

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2学期始業式

投稿日2022/9/1

本日から2学期がスタートです。感染症対策として始業式は放送で実施し、各学年がそれぞれの場所に分かれて学年集会を行いました。2学期は文化祭、体育祭、土と生命の学習発表会や課題研究論文の中間発表など、行事が盛りだくさん。始業式は「大いに充実した2学期にしようではないか!」という決起集会になりました。生徒の活躍に期待です。
 
始業式後には中1生が田んぼで作業をする様子が!夏に伸びきった雑草を取り除いていました。まもなく実り、そして収穫の秋を迎えます。楽しみですね。

<校長講話>
本日から2学期が始まります。コロナ禍の第7波の感染拡大が続いています。今日の始業式も、皆さんの健康、そして安心・安全面を優先させ、放送で実施することにしました。

今日の始業式では2つの話をします。

1つ目は、1学期の終業式でも話した内容です。2月24日から始まったロシアによるウクライナ侵攻は、すでに半年以上が過ぎました。この間にロシア軍の兵士は、7万人から8万人が亡くなったと言われています。そして、当たり前のことですが、戦闘はウクライナ領土内で起こっているわけですから、ロシア市民の犠牲者は1人もいません。一方のウクライナ側は、亡くなった兵士が9000人、そして市民は、子どもも含め約5600人あまりが犠牲になったと言われています。また、この間、約1600人を超えるウクライナの皆さんが日本での生活を余儀なくされています。テレビ等では連日のようにウクライナの皆さんが日本で懸命に生きていっている様子が紹介されており、皆さんも目にする機会があることと思います。つい先日も大学の卒業を間近に控えたウクライナの学生の様子が紹介されていました。その学生は、卒業後に大学院で学ぼうと決意していた矢先、突然、日常が奪われ、思い描いていた夢も打ち砕かれました。皆さんが、その学生の立場だったらどうでしょうか。突然、日常が奪われるばかりか、別の国で生活せざるを得なくなっている。戦争とは、改めて、多くの人の人生そのものを強引に変えてしまう、多くの理不尽さを秘めていることを痛感しました。そんな映像を見るにつけ、私自身も何か出来ることはないのだろうかと、今、真剣に考え始めています。皆さんも、例えば今度の文化祭の中で、何か出来ないのでしょうか。是非、皆さんには、このウクライナをめぐる問題で、何か自分に出来ることを探してみて欲しいと心から期待しています。

2つ目は、今年の夏休みも終わりかけた8月27日に行われたホームカミングディについてお話しします。今年度で千葉明徳中高一貫コースは、開校以来12年目を迎えています。開校12年目ということですから、6期生までが卒業しています。この日は、1期生から6期生までの卒業生からなんと63名が集まってくれました。この間のコロナ禍の中で、卒業生の皆さんからも「なかなか集まる機会が持てない」という声が数多く寄せられていました。そんな中で、これまで中高一貫コースに関わった先生方と何人かの卒業生が中心となって、「それなら学校で集まる場を持とうよ!」ということで今回のホームカミングディが開催されることになりました。私自身もこの中高一貫コースが開設された年に校長となり12年目で、一貫コースのすべての皆さんの入学を許可してきました。そして、6期にわたるすべての卒業生を送り出してきました。1期生では、社会人2年目という方もいます。実は、本校家庭科の塩原先生もそのお1人です。私は当日、続々とやっている卒業生の皆さんの姿をワクワクしながら出迎え、その立派になった姿に大きな感動を覚えました。当日は、中学校1年生から一貫の高校2年生まで約70名の在校生も参加して、密を避けるために5会場に分かれて座談会形式で交流会が持たれました。各会場では、卒業生から在学時代の感想や今の進路に至った道筋など、在校生にとっては、身近な先輩からの貴重な話を聴く機会となりました。当日、実際に参加してくれた皆さんはどんな感想を持ちましたか。とにかく、今回のホームカミングディは、千葉明徳中高一貫コースにとって、歴史に残る素晴らしい企画だったと思います。そして、今回のことをキッカケとして千葉明徳一貫コースの同窓会組織へと発展していってもらえたらもっと素晴らしいと思いました。次の機会には、さらに多くの皆さんが参加してくれることを期待しています。

さて、先日8月24日から3年ぶりにオーストラリアに短期留学が実施されています。中高一貫の高等部からも3名が参加しています。今後、2学期が始まっていく中では、明実祭・体育祭そして3年生の修学旅行も是非予定通り実施していきたいと思っています。それには、皆さん1人ひとりの感染防止対策の徹底が不可欠です。皆さんの協力をお願いします。
それでは、この2学期が皆さんにとって大きく成長する時間になることを心から願い、始業式に当たっての話とします。

千葉明徳中学校・高等学校
校長 園部 茂